はじめに
「高校に入ったら、新しい友達を作って楽しく過ごしたい」「中学の頃の自分を変えたい」
そんな期待を胸に迎えた高校生活。でも、現実はまったく違っていました。
私は高校1年生のうちに不登校になり、そのまま退学。その後も外に出られなくなり、今も引きこもりの状態が続いています。この体験談を通じて、同じような状況の人やその家族が「自分だけじゃないんだ」と思えるようなきっかけになればと思います。
【目次】
- 高校入学、そして不登校になるまで
- 高校に入る前の自分
- 入学直後の違和感
- 最初の「行きたくない」と思った日
- 不登校になった原因とそのときの気持ち
- 授業についていけなかった
- 人間関係の悩み
- 先生や学校との距離感
- 不登校から退学を決めるまで
- 最初のうちは「いつか戻れる」と思っていた
- 家族との衝突と理解してもらえない辛さ
- 退学を決めた理由
- 退学後、引きこもりになってしまった経緯
- 「もう自分には何もない」と思った日
- 外に出られなくなった理由
- 生活リズムが完全に崩れた
- 今の自分とこれからについて考えること
- 何かを変えたい気持ちはある
- でも、一歩を踏み出すのが怖い
- それでも、少しずつでも前に進むために
1. 高校入学、そして不登校になるまで
高校に入る前の自分
中学時代、私は目立たないタイプの生徒でした。友達はいたけれど、特に親しい人もいなくて、休み時間は一人で本を読んでいることが多かったです。でも、それが苦痛だったわけではなく、「こんなものかな」と思っていました。
高校は自分で選んだ学校でした。「中学の自分を変えたい」「新しい環境で頑張りたい」と思い、少し遠い学校に進学しました。
入学直後の違和感
新しい環境、新しいクラスメイト、新しいルール。すべてが新鮮でしたが、どこか違和感を感じていました。
周りはすでにグループができていて、私だけが浮いている気がしました。話しかけようと思っても、タイミングを逃してしまい、次第に「自分はこの学校に合っていないのかもしれない」と感じるようになりました。
最初の「行きたくない」と思った日
ある朝、急に「行きたくない」と思いました。理由ははっきりしません。ただ、「またあの教室に行くのか…」と考えたら、体が動きませんでした。
最初は「1日休めば大丈夫」と思っていました。でも、その1日が2日、3日と続き、気づけば「学校に行かないこと」が当たり前になってしまいました。
2. 不登校になった原因とそのときの気持ち
授業についていけなかった
高校の授業は中学と違ってペースが速く、内容も難しく感じました。最初はなんとかついていこうとしましたが、いつの間にか遅れを取るようになり、先生の話を聞いても理解できなくなっていました。
「授業中、当てられたらどうしよう」
「わからないのに、わかったふりをしなきゃいけない」
そんなプレッシャーが、学校に行くのを苦しくさせました。
人間関係の悩み
クラスの中で、私は完全に「その他大勢」でした。みんなは楽しそうに話しているのに、自分だけがその輪に入れない。
誰かに話しかけられたら返事はする。でも、自分から話しかけることはできない。
次第に、「私はいなくてもいい存在なんじゃないか」と思うようになりました。
先生や学校との距離感
先生たちは、私が休み始めた頃は心配して連絡をくれました。でも、「無理しなくていいよ」と言われるたびに、「いや、もう無理なんだよ」と心の中で思っていました。
3. 不登校から退学を決めるまで
最初のうちは「いつか戻れる」と思っていた
最初は「少し休めば、また行けるようになる」と思っていました。でも、気づけば3ヶ月、4ヶ月と時間が過ぎ、「戻る」という選択肢がどんどん遠ざかっていきました。
家族との衝突と理解してもらえない辛さ
親は最初、学校に行かない私を叱りました。「頑張ればいいじゃない」「みんな我慢して行ってるんだよ」
でも、それができないから苦しいのに、誰もわかってくれない。
退学を決めた理由
「もう、このまま学校に戻るのは無理だ」と思い、最終的に退学を決めました。
4. 退学後、引きこもりになってしまった経緯
「もう自分には何もない」と思った日
退学した直後は、「これから何をすればいいんだろう」と考えていました。でも、何もする気になれず、気づけば昼夜逆転の生活になり、外に出るのも怖くなってしまいました。
外に出られなくなった理由
- 「知り合いに会いたくない」
- 「周りからどう思われるか怖い」
- 「もう自分には居場所がない」
こんな気持ちが、私を家に閉じ込めました。
5. 今の自分とこれからについて考えること
何かを変えたい気持ちはある
正直、ずっとこのままでいいとは思っていません。
でも、「じゃあ何をすればいいのか」がわからない。
それでも、少しずつでも前に進むために
- まずは「今日1日を乗り切ること」を目標にする
- ほんの少しでも外の空気を吸う
- 「何かをしなきゃ」と焦らず、今の自分を受け入れる
まだまだ時間はかかるかもしれません。でも、少しずつでも前に進みたいと思っています。
まとめ
高校に入学したものの、不登校になり、退学し、そのまま引きこもりになってしまった私。
でも、これが「終わり」ではなく、どこかで「新しい一歩」を踏み出せると信じています。
もし、今同じような状況の人がいたら、「焦らなくていい」と伝えたいです。